明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

柏崎刈羽原発6号機は制御棒に深刻な問題を抱えている 絶対に動かしてはならない! 

守田です(20260110 20:00)  明日に向けて(2554)

● 後藤政志さんに制御棒問題をお聞きした動画を紹介します


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柏崎刈羽原発6号機が再稼働に向かいつつあります。そんな中、昨年12月9日に後藤政志さんが京都に立ち寄ってくださいました。
それで柏崎刈羽原発の問題点についてお話しいただきました。僕との対談形式で行いました。
動画をご紹介しています。ぜひご覧ください

後藤さんは元東芝格納容器設計者で、同原発6号機の設計にも携わられました。
それだけにあちこちで精力的にこの原発の危険性を説いてくださっています。
危ない点はたくさんあるのですが、今回はその中で特に制御棒問題だけを選び、教えていただきました。

なお撮影場所に市民環境研究所(京都市左京区)をお借りしました。
研究所代表理事の石田紀郎さん、もりもりプロジェクトの柳田かや乃さんも同席。
撮影前に4人でじっくり話をし、論点を明確化させてオンエアしました。


● 制御棒問題とは

問題の核心は、昨年8月に6号機の制御棒が途中で止まって動かせなくなったことです。
制御棒は運転を司る最重要装置。アクセルとブレーキの役割を果たしています。
それが途中で動かせなくなったわけで、運転中に同じことが起きると最悪、ブレーキがかからず核暴走⇒大爆発を招く可能性がある。

それだけに徹底した原因究明が必要なのに、なんと東電は制御棒を強引に抜いてしまいました。
後藤さんはこの対応を鋭く批判されています。強引に抜いたことで、なぜ動かなくなったのが解明できなくなったからです。
実際に東電はその後、この故障事故の要因を「推定」としか発表していません。

後藤さんは初期不良=設計ミスの可能性も懸念されています。改良沸騰水型炉(ABWR)で制御棒駆動方式に新装置が加えられているからで、そこに設計ミスがあるのかも。
ABWRが他に浜岡5号、志賀2号、柏崎刈羽7号しかなく、長い運転経験もないことからも考えられるのです。
運転中に同じことが一斉に起きたら、破滅的事故に直結です。そんなもの、運転させていいはずがない。


● 国家の威信などがかかるとより危険(チャレンジャーの例から)

後藤さんはさらに、国家威信がかかったプロジェクトで起こった安全性無視の話もされました。
例に上げられたのは、アメリカのスペースシャトルチャレンジャー爆発事故です。
1986年1月におきましたが、原因は固体燃料補助ロケットの密閉用Oリングが破損し、高温高圧の燃焼ガスが噴き出したことにありました。

実は発射時は異常低温でした。このためOリングを製造した会社の技術者たちが打ち上げ中止を求めていました。
Oリングはゴム製で、低温になると柔軟性が低下するため、密閉が難しくなるからです。
ところが打ち上げは国家プロジェクトとして鳴り物入りで宣伝されていたため、中止の意見は封じられ、あの悲惨な大事故に至ったのでした。

いま日本政府は脱原発方針をひっくり返し、強引に再稼働を進めつつあります。
その流れの一つの象徴として、あの大惨事を引き起こした東電に、福島の炉と同じ沸騰水型炉を動かさせようとしている。
強烈な政治の力が働いています。バックには国際原子力マフィアの後押しもあるでしょう。この構造が事態をより深刻にさせているのです。

by Overd Planes  https://overdplanes.doorblog.jp/archives/42587301.html

● 対米戦争突入の愚かさを繰り返させてはならない

後藤さんのお話のポイントをご紹介しました。後藤さんはこれらを技術者としての誇りと責任感に基づいて話されています。
僕はそこにもとても感動しました。ぜひ直に後藤さんの言葉をお聞きください

同時に僕が思ったのは、1941年の対米戦争突入の愚かさを政府に繰り返させてはならないということです。
なにせ当時の政府高官の誰もがアメリカに勝ち目が全くないことを知っていた。にもかかわらず首脳たちは、誰も矢面に立って無謀な戦争を止めませんした。彼らには愛国心の欠片もなかったのです。

大本営政府連絡会議(当時の最高意思決定機関)参加者 byNHK

同じように日本の山河と人々への敬いも、愛もない人々が、地震大国日本で原発を動かそうとしています。その先にあるのは壮大な核事故です。そんなこと、絶対に防きましょう。
そのために私たちの持つ力をしっかり知りましょう。すでに能登の方たちが珠洲原発を作らせず、私たちも志賀検発を止めおいて大災害を免れました。この力をもっと伸ばしましょう!

それをともに学びたくて、2月7日に企画を行います。ぜひご参加ください。頑張りましょう!
にょきプロ企画『After Ten Years』を読む会 第3回 2026年2月7日(土)

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