守田です(20260609 10:00) 明日に向けて(2600)
● 『能力減退症』について解説した動画をリリースしました!
福島原発事故後に起きてきた被曝被害の一端を、三田茂医師の観察と治療の試みを手がかりに考えます。
まずはショート動画をご覧ください。
2026年2月に福知山市で行った講演『原爆と原発』より、東電福島原発事故による被曝被害のことを扱った部分を抜き出し、テロップもいれて見やすく聞きやすく編集したものを公開します。
ぜひご覧ください。拡散にもご協力をお願いします。元の動画のアドレスも記しておきます。
このところ、講演などで走り回っています。今日9日午後に大阪で、明日10日夕刻から京都で、コリン・コバヤシさんとのジョイント企画に参加します。大阪ではコリンさんが持ってきて下さった映画の上映も行います。
京都企画はZoomも用意したので聞いていただきたいです。お申し込みは以下から。
コリンさんは国際原子力ロビーがいかにひどい放射線被害隠しをしてきたのかを繰り返し暴いておられます。
それと向き合いながら、この時期に、その隠された被害の実態の一つとしての『能力減退症』について、同時並行で論じることの大切さを痛感しました。
それでサブタイトル入りの動画を作りました。ぜひご覧ください。以下、動画の内容を文字起こしして編集し、リファレンスも示したものを提示します。動画と合わせてご覧ください。
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東電福島原発事故による被曝被害の実相
● 東電福島原発事故による放射能汚染の広がり―三田さんが着目した好中球
東電福島原発事故はどうだったのか。なんと、広島原爆の168発分の放射のが出ているのですよ。日本政府の発表。セシウムですね。それでものすごく汚染された。
これは2011年に日本共産党東京都議団が出したマップで非常に優れています。東京がかなり汚染されてることをきちんと告発してくださったものですね。

その中で僕は、東京の小平市にいた三田茂さんという方、今は岡山市に避難移住していますけれども、この方の研究に注目して、一緒になって被曝から命を守ることをしているのですね。それを少しお話ししたいと思います。これを見てください。

三田さんは「電離放射線健診」というものを使ったのです。彼は内科医なのでレントゲンを浴びて、実はかなり被曝しているのですよ。そういう被曝した人は白血球が減ります。なので血液を測って、白血球の度合いを見るのが「電離放射線健診」と言うのです。
それで三田さんは4000人の子どもを中心に診察をして、その中でおかしいと思う人から片っ端から血液を採ってみた。そうしたら白血球には「5分画」と言う5つのものがあるのですけれど、その中の「好中球」が減っていた。
好中球はどういうものかと言うと、細菌(バクテリア)や真菌が入ってきた時に食べるやつです。(ウイルスは食べない) だから免疫力の核心みたいなものです。

2011年の武蔵野のデータを見ていると、平均値の上下に分布している。こういうのは「正常分布」と言うのです。元々人には個体差があります。白血球ももともと多い人、少ない人がいる。だからこんな風に分布するのが普通なのです。
ところが新宿から東側を見ると、明らかに、みんな平均値から下がってしまっているのです。データは5歳以下の子のものが多い。なぜかと言うと、そのぐらいの年齢の子を抱えてるお母さんが心配だからどんどん連れてきたからです。
とにかく明らかに下がってしまっている。恐ろしいです。これが東日本で起きていることです。
好中球が下がるとこの病気になるという一対一的な関係があるわけじゃないですけども免疫力は下がります。
中にはこんな子どもいたのです。好中球ゼロ。このことを僕が京都で初めて話した時に、知り合いの生物学者の方がいて、講演で示した表を見た瞬間に「守田さん、この子死ぬよ」と叫びました。
実際に三田さんも、緊急事態だと考えて、「お母さん、東京を脱出しなさい。西日本に避難移住しなさい」と言ったそうです。それで九州まで逃げたのかな。そしたらなんとV字回復したのですよ。これは避難移住がすごく重要だということを表すものです。

● 『新ヒバクシャ』に『能力減退症』が始まっている
それで三田さんは「『新ヒバクシャ』に『能力減退症』が始まっている」というA4で5枚の論文を書かれました。読んでいただきたいです。アドレスを記しておきます。
『新ヒバクシャ』に『能力減退症』が始まっている 2018年2月28日
http://mitaiin.com/?page_id=519
これをある週刊誌が取り上げてくれたのですよ。どこだと思いますか?文春砲です。取り上げてくれて、こう書いてます。
「物忘れがひどくて疲れやすい。最近増えてる能力減退症はどんな病か」「最近増えてる」のですよ。(記事は2018年4月16日付)
文春は「能力減退症」を表にしてまとめてもくれています。主な項目としてこう並んでいる。
「記憶力の低下」「疲れやすさ」「集中力」「判断力」「理解力の低下」「コントロールできない眠気」。
これはなんと広島長崎で言われた「原爆ぶらぶら病」にすごく似てるのです。
「原爆ぶらぶら病」で、被爆者はすごく苦しめられたのですけれども、全く治療されなかったのです。そもそも病と認定されていない。「原爆ぶらぶら病」というのは民間の言葉なのです。
「あいつは原爆を受けたと言っては、ぶらぶらしてサボってる」というところから出てきた言葉で、理解もされないから、より何倍も苦しいのですよね。
実際にそういう苦しみを受けた方がたくさんおられます。被爆二世にも起きています。同じようなことが。

これを文春はとりあげてくれたのだけど、あの方たちは職業的に有名人を尾行しているのですよね。「不倫の現場が取れるといいな」などと思って。
それで「なんか人目を避けているから、これはどこかへ行くぞ」とつけて行ったら、病院に行ってしまうのですって。
それを繰り返してるうちに、「かなりとんでもない病気が蔓延してるぞ」と分かって、三田さんのところに来るようになった。それで、これ出してくれたのですよ。
この記事には「放射能」とは一言も書いてないです。だけど三田さんと僕は「それでいい」と思いました。
まずは人々が危険な状態にあることが明らかになることが大事だから「よくぞ書いてくれた」と思ったら、記者が二度と来なくなりました。これだけでも潰されてしまったのですね。
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● またも三陸沖で地震発生


