守田です(20251126 22:00) 明日に向けて(2541) 28日20:30修正
● 花角新潟県知事が再稼働容認は間違っている 反対署名にご協力を
柏崎刈羽原発再稼働への動きが進みつつあります。
東電は同原発の6号機、7号機の再稼働を目指して来ていて、当初は7号機を先に動かす計画でしたが、同原発は「テロ対策施設」がいまだ作られておらず、設置期限の10月13日間に合わないため当面の再稼働を断念。代わりに6号機を優先するとしてきました。
これに対し、11月21日に新潟県の花角(はなずみ)知事が、6号機、7号機ともに再稼働を容認することを記者会見で声明、議会に諮るとしていますが、ここも通過する可能性大で、6号機が年度内に再稼働される可能性が高まっています。

言語道断です。柏崎刈羽原発の再稼働は何重もの意味でとても危険だからです。そもそも県の調査でも6割以上の県民が「まだ再稼働の条件が整っていない」と述べていて、その民意も無視している。花角知事は安全無視、県民無視をやめるべきです。
新潟市ではさっそく再稼働に反対する人々が立ち上がり、県庁を人間の鎖で囲む運動が行われました。(11月25日) 新潟の方たちの頑張りに連帯し、全国から反対の声を高めていきましょう。


FoE Japan の呼びかけのもと、新潟の団体を含む7団体の呼びかけて反対署名が行われています。ご協力ください。30日締め切りで12月1日に新潟県議会に提出するそうです。
● 柏崎刈羽原発の抱えている絶大な危険性
同原発には幾つもの問題があります。
第1に2007年の中越沖地震の際に、設計上の想定(基準地震動)を大きく上回る揺れに襲われ、大きなダメージを受けたことです。
当時この原発の基準地震動は1,2号機が167ガル、3~7号機が273ガルでした。原子炉建屋基礎版上での数値です。
ところが実際の地震ではそれぞれの炉が数倍もの揺れに見舞われました。それぞれ680、606、578、456、521、300台、356でした(いずれも単位はガル)。1,2号機などは4倍もの揺れがありました。

再稼働を目指している6,7号機も、基準地震動を上回る揺れに遭遇しました。その際のダメージがいまも残っている可能性があり、もうどこかが壊れかけているかも知れない。
実は実際にも規制委が2017年に6,7号機の再稼働を認めた後に損傷が発見されてもいます。6号機原子炉建屋につながる大物搬入建屋の地中のくいが損傷していたのです。ただそれはたまたまそこを掘削して分かったことでした。

さらに今年になっても新たに影響があらわれました。4月1日に同原発内で火災が発生。所内の電気を分配する施設で起きましたが、これまた中越沖地震による地下ケーブルの損傷が原因だとされています。こうしたダメージがまだまだある可能性が高い。

そんな原発があの地震でいったんすべて止まりました。その後7号機は2009年12月末から、6号機は2010年1月から再稼働しましたが、それぞれ2011年3月末と8月末に止まってしまいました。それから14年以上、動いていません。(なお報道各社は2011年8月に定期点検のために止まった6号機が正式に定期検査を開始した2012年3月26日を「止まった日」と数えて、「以降13年動いてない」と報道していますが、正しくは今日の時点で14年3か月です)
機械は止めておくとそれだけでさまざまな不具合を発生させやすいし、ましてや地震のダメージなどそこそこ長く動かしてみないと分からない面もあります。それを14年以上も経って動かすなんてあまりにリスキーです。
ちなみに同原発の基準地震動は、その後に補強工事が行ったとのことで、2300ガルまで引き上げられています。
しかし基本設計を変えたわけでもないのに、耐震性を8倍になどできるのでしょうか?
この点も相当に怪しい。再び強めの地震に襲われたら、いや通常の地震でも直撃されれば壊れてしまう可能性大です。
● 東電のモラルはがたがた 規制委も見過ごし続けた
さらに特筆すべきは、これまで東電がとんでもない不祥事を重ねてきたことです。現場のモラルの著しい劣化が何度も露見したのです。県民の6割以上が「まだ再稼働の条件が整っていない」と感じているのはそのためでしょう。
主なもので2020年9月に運転員が他人のIDカートで中央制御室に入ってしまったこと、それを4か月も自治体に報告しなかったこと。さらに6,7号機の安全対策工事が終わってない段階で「終わった」と報告していたことがあります。2021年年頭のことでした。
重要なのは、こうした東電の不正を規制委が繰り返し見過ごしていたことです。その点では規制委の行った再稼働の認可の妥当性そのものも問い返しの対象にすべきなのです。

この問題、これで終わりませんでした。規制が2021年3月に立ち入り調査を行ったら、なんと2018年1月からと2020年3月から、侵入検知装置が複数故障していて、復旧されずにいたことが発覚しました。しかも警備担当社員が知りながら改善してなかった。
当時の更田規制委委員長はこう述べました。「不正なのか、分かっていて意図的にやらなかったのか。あるいは知識が足りなかったのか。技術的な能力の問題か。それとも、なめているのか。この程度でいいんだと」。
これに当時、僕はすぐにこう書きました。「なめられています!規制委が大甘でまともな規制などしてないからです」と。そう。東電も東電なら規制委も規制委。双方とも失格です。

このあまりに酷すぎる事態の連続の中で、同原発6,7号機は、当たり前ですが規制委のゴーサインをもらいながら再稼働に至れませんでした。それで同原発の稲垣所長は2022年1月にこう述べました。
「発電所部門および原子力部門をしっかりと生まれ変わらせ、地元の皆さまにご信頼いただき、地元の発電所として受け入れていただけるよう、行動と実績でお示ししてまいりたいと考えております」。
これが福島原発事故を起こした会社の発電所長の発言です。事故から10年経って、あらためてこんなことを言い出している。これだけでもはやアウトです。

以上、柏崎刈羽原発の抱えているとてつもない危険性を概略的に述べました。次号よりそれぞれの点をより詳しく解説していきますので、ぜひ広めてください。
あんな危ないものを動かさせてはいけない!全国から批判を集中し、再稼働を阻みましょう!
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